金曜日の文具(第55回/小学館のサライ2022年6月号)
サライの最新号、数多くの反応をいただいているので改めて。
どちらかと言うとシニアの男性向け雑誌なのですが、今号は、本や文具を扱う大手チェーン・丸善と共同企画した万年筆が付録で、文具ファンの注目を集めています。
目を引くあざやかな檸檬色と、手のひらにすっぽり収まるくらい小ぶりなサイズがかわいい万年筆です。
丸善が周年事業で何度か製作した「檸檬万年筆」の復刻版で、サイズ以外は忠実に再現されているとのこと。
オリジナルは写真でしか見たことがないのですが、雑誌の付録ながらディテールまでよく似せている印象で、見比べるとおおっとなります。
ペン先の刻印の唐草模様は、よく見ると定番の葡萄ではなく檸檬(駱駝はサライのマーク)。
こういうデザインの遊びもおもしろいです。
黒のインクカートリッジが付属。
欧州共通規格(ペリカン、モンブランなどが採用)のショートサイズが適合カートリッジになります(残念ながらコンバーターは難しそうです。。。)。
なぜ丸善が周年記念で檸檬をモチーフにしたアイテムを作っているのか。
国語の授業でふれるのでご存知の方も多いと思いますが、ここら辺の事情は、本誌のサブ特集「文士と万年筆」にて。
日本を代表する作家の、愛用の万年筆やそれにまつわるエピソードも読みやすくまとまっています。
だいぶハードな使い方をしている人がいてたじろぎますが、それらや原稿写真からパーソナリティーが見えてくるのも万年筆ならでは。
付録とあわせて、文具ファンには魅力ある特集号になっています。
サライ 2022年6月号
¥1,300