「SAMURAI CRAFT×八文字屋」オリジナルペンケース発売!
エルクスキンを使ったオリジナルペンケースができました!
立田良徳さん
しっとりとしたコシのある肌触りが特徴
八文字屋:オリジナルの万年筆とインクを展開しているので、次はオリジナルの万年筆を入れられるペンケースが作りたいと思っていました。『趣味の文具箱』(ヘリテージ)で「SAMURAI CRAFT」さんのことを知って、同じ東北にお店があるということで親近感が湧き、連絡させてただきました。
立田:お話をいただいたときは「マジか!」と思いました(笑)。もちろん八文字屋さんのことは知っていましたし、お店にも行っていましたから、驚きで。やるからにはいいものを作りたいと思ったのですが、正直なところユーザーの好みに合うのかは心配でした。うちの商品はクラフト感を残したものなので、既製品とは見た目も大きく違います。それを受け入れてもらえるのか、心配があったんです。
八文字屋:逆にそれがいいと思いました。型にハマったものばかりを追い求めていてもつまらなくなるじゃないですか。おもしろいもの、他にはないものを売り出したいという気持ちがあるので、立田さんが作る商品は、とても個性的な魅力があると感じました。
立田:ありがとうございます。話をいただいたときから一筋縄ではいかないと思っていました。今回、エルクスキンという大鹿の革を使用しているのですが、それを選んだのも僕にとっては挑戦でした。やわらかい革なので、ペンケースとして立体的に作るのが難しく、型紙や縫い方を変える必要があったんです。最終的に紐で留めるタイプになりましたが、これも悩みました。ボタン、ジッパー、内ボタンなど、いろんなパターンがある中で、万年筆に傷がつかないものとして紐で留めるタイプに落ち着いたんですよね。何度か試作品を作って、トライアンドエラーを繰り返しました。
八文字屋:5回ぐらいは試作を作っていただき、立田さんの本気度を感じました。ご提案いただいたエルクスキンは、動物としてもすごくかっこいいですよね。神々しい雰囲気があって、完成した商品からも生きた証を感じます。
立田:エルクスキンは、鹿の中でも体が大きく、革に厚みもあります。しっとりした中にコシがあって、肌に吸い付いてくるような肌触りです。この手触りは、ずっと長く続いていきます。頻繁に曲がったりする部分は、よりやわらかくなり、使っている方の時間の経過が革の味として商品に刻まれていくと思います。
持ち主が使うことで完成していく商品
八文字屋:革製品ということで、大事にしすぎる方もいらっしゃるかもしれないですが、このペンケースは気にせずにありとあらゆるシーンで使ってもらいたいですよね。
立田:そうですね。ペンを入れる「道具」として扱っていただいたほうが革らしい風合いになっていく気がします。長く使いたいのであれば、毎日触ること。エルクスキンはオイルでケアできないので、手の脂がついていくことで馴染んでいきます。触ってあげることが革にとってケアにもなるんですよ。
八文字屋:例えば、インク漏れしたときなどのケア方法はありますか?
立田:んー。ちょっとそれは難しいので…。模様として楽しんでいただくのはどうでしょうか(笑)。濡れも天敵ですが、無理にケアせずにそれもまた、ひとつの味として楽しんでもらいたいです。
八文字屋:購入されたお客様には、ぜひ使用している写真をSNSなどにアップしてほしいですよね!
立田:いいですね!商品なので、もちろん完成品ですが、最後の完成はお客様の手で行なっていけることが革製品のおもしろさだと思っています。現状は薄いベージュの色も変わっていきますし、それ以外にもしなやさが増したり、マットな風合いになったり、ツヤが出てくることもあるかもしれません。その変化は使う方によって、まったく違うものになるはずです。お客様の手によって、いろんな表情の完成品になっていくのを見られるとしたら、僕としてはめちゃくちゃ感動しますね。
見た目にも美しいペンケースが完成
エルクスキン・ペンケース
立田さんがハンドメイドに込めた想いが詰まったコラボペンケースは、八文字屋本店とOnlineStoreのみの販売です。すべて「SAMURAI CRAFT」でのハンドメイド商品ということで、風合いがそれぞれ違います。
紐で留めるペンケースは一見面倒くさそうにも感じますが、シックな見た目の美しさと大事な万年筆を優しく保護してくれる機能性を備えます。エルクスキンのやわらかい質感が魅力の「自分で完成させるペンケース」をぜひ楽しんでみてください!
SAMURAI CRAFT
住所:宮城県黒川郡大和町吉岡まほろば2丁目3-3
TEL:022-739-7494
営業時間:10:00~19:00 定休日:なし
HP:https://samurai-craft.com/