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金曜日の文具(第25回/八文字屋新北店の紹介)

今日は趣向を変えて、第1回のような店舗紹介をしたいと思います。

(参照:金曜日の文具【第1回/八文字屋本店の紹介】

現在、八文字屋は山形県と宮城県に10店舗を展開。

それぞれの町に住む人に支えられ、それぞれの土地の文化に育まれ、各店が異なる個性を持っています。


八文字屋新北店は、嶋地区と呼ばれる、区画整理で再開発されたエリアに立地している市郊外の店舗です。

現在では、大型商業施設が集積し、近隣に公園や学校や保育園、病院に福祉施設とそろっていることから、商業圏としても生活圏としても充実しています。

地区内には中心市街地と周辺都市を結ぶ4車線道路が通っており、アクセスはスムーズ。

車社会の山形では休日のにぎわいを見せています。


北店の一番の特徴は、東北最大級の映画館「Movie On(ムービーオン)山形」と併設されていること。

(左が八文字屋新北店、右がムービーオン山形)

 

映画館とは内部で連絡しており、気軽に行来が可能。

上映までの時間つぶしにご利用いただくお客さまも多くいらっしゃいます。

(ムービーオン側より北店内をのぞく)

 

連絡通路そばには、映画の原作本や関連作。

メディアミックスを日本に定着させた角川春樹の名コピー「読んでから見るか、見てから読むか」をひとつの空間の中で展開しています。

(北店側より。映画の非日常的な時間に誘う暗闇がぽっかりと口を開けています)


いったんもどって、北店の出入り口。

 入ってすぐのところに、新刊書や話題の本が並びます。

本店と同様ですが、探している本がしっかりと目にとまって手にとりやすいように、見下ろす目線に合わせて傾斜したラックがずらりと並ぶのが八文字屋の特徴です。

また、明るく清潔感があり、見渡しがきくフロア、通路をたっぷりととり、周遊するように店内を巡ることができる売場づくりを心がけています。

 

各所に検索端末を設置。店内の在庫検索やお取り寄せを直接していただけます。


私が幼い時分、現在地にリニューアルする以前の旧北店には、絵本に出てくるようなミニハウスが児童書コーナーになっていて(壁面が書棚になっているお家の中で遊べたのです!)、とても印象に残っています。

新北店にも、そういうお子さんがワクワクするような趣向をご用意しています。

「あれ乗る~」とぐずる男の子に「乗らなくていいから!」と一喝するお母さまの脇をすり抜けて撮った一枚……。


一般の実用文具や事務用品は本店と遜色がないほど充実しています。

レジカウンター前には高級筆記具用のショーケースがあり、国内・舶来メーカーの定番の万年筆がひとそろい。


K-POPの品ぞろえについては東北随一です。

「首都圏でもここまでそろっているのは珍しい」と営業の担当の方にもお墨つきをいただいています。

ポスターやモニターもふんだんに使っていますので、ファンの方はぜひ一度ご高覧ください。


テレビゲームやトレーディングカードの取扱いも。  

一点ものの中古カードが壁面にびっしりと。

『遊戯王』、『ポケットモンスター』、『デュエル・マスターズ』など、高額なレアカードがひそんでいるかも?

対戦スペースはしっかりとコロナ対策をとっています。

オンラインでなんでも買えてしまう世の中ですが、実際に足を運んで、目の前のだれかとやりとりする機会を楽しんでいただけたら。

各種大会、最新弾やキャンペーン・買取情報などは、Twitter(八文字屋北店@Cardboxで定期的に発信しています。


今年で3回目のジャニランド(ジャニーズ公式グッズの中古販売)。

ジャニーズ歴代のツアーグッズや公式写真、ファンクラブ会報など、今では貴重なアイテムも多数ご用意しています。

新型コロナウイルスの感染がまだまだ予断を許さない状況のため、現在は控えていますが、出張販売以外の催事やイベントも定期的に行っています。


ここまでの写真にもちらちら写り込んでいた柱のコーナーネオン。

空間に柔らかな光を広げるとともに、ひとつひとつ番号が振られており、売場の案内にもなっています。

 

児童書コーナーのところには「はらぺこあおむし」。

 

ここに銘打たれているとおり、「カルチャーコンプレックス」が北店のテーマ。

映画館を併設し、本、CDDVD、ゲーム、文具、かまわぬを初めとする生活用品や雑貨など、八文字屋が取扱っている商材をすべて揃えている店舗です。


来年の手帳やカレンダーなど旬な売場を中心に全体画像。

だいぶ空間がゆがんでいますが、店内の雰囲気を感じとっていただければと思います。

拡大表示はこちら。 


建物のデザインは、エンツォフェラーリのデザインなどで知られる、山形出身の工学デザイナー・奥山清行さんが監修

日が暮れた後には、七色に変化するライトパネルが目を楽しませます。

 

また、建物は下のようなアシンメトリーな多角形になっていて、水平垂直でレイアウトを組んでいないので、

壁面が奥に向かっていて、広がりが感じられるようになっています。

 

山形駅から無料のシャトルバスも運行。

本店のある七日町を経由してお立ち寄りいただけます。

 

本店ともども、お見知り置きくださると幸いです。

ご来店お待ちしております!

 

(文・写真 ナガオカ)

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