金曜日の文具【第1回】
こんにちは。
今日から本店文具売場のスタッフがブログを定期更新していきます。
毎週金曜日、OnlineStoreに掲載した商品を中心に、イチオシ文具や店のトピックスをご紹介(全30回予定)。
よければチェックしてみてください。
今回は第1回ということで。
遠方のお客さまになかなかお越しいただけない時節ということもあり、
八文字屋本店についてご案内します。
外観。山形市街の目抜き通り、七日町通りに面しています。
建造は1968(昭和43)年です(築53年!)。
表通りの表札のひとつ。山形出身の金工芸家、西村忠さんの作。
鉄製で"EX LIBRIS"の文字が。
エクスリブリスとは蔵書票のこと。本の見返し部分に貼って「自分の本である」と示すカードです。
一里=約3.9kmなので390km。
七日町通りは旧羽州街道にあたり、江戸と結ぶ東北の主要な街道です。
その街道沿いにふさわしく、一里塚ならぬ百里塚を建立。
流線型のフロントポーチと屋上へ続く螺旋階段。
りんごのインクポットを制作した村山耕二さんが遊んでいたというのはここです。
(参照:りんごのインクポットができるまで・その1)
扉の取っ手には花と女の子のレリーフ。こちらも西村忠さんの作。
すり減り方に多くのお客さまをお迎えしてきた年季を感じます。
いまは真っ先にこの凸凹コンビがお出迎え。
「通常の体温です」
だそうです。よかった。
一階が書籍、二階が文具売場です。
お客さまの目を楽しませつつ、お探しの本がしっかりと目にとまるように、新刊書や雑誌は面陳列を徹底して心がけています。
県内出版物、郷土本、山形出身の作家さんのコーナーも充実。
吹き抜けの天井からは特大の赤提灯が吊り下がり、
店の真ん中には昭和に活躍した電話ボックスも鎮座しています。
インクポットやポーチのモチーフになったりんごが、こういうところにひそんでいます。
階段上から。手すり前には現在、mizutamaさん特設コーナーを展開。
(先日もご来店いただきました。いつもありがとうございます!)
実用文具から高級万年筆まで、幅広く取り揃えております。
レジ周りのショーケースには、オリジナル万年筆やガラスペン。
デザインにこだわった、八文字屋オリジナルの飛沫ガードも設置。
インク棚。国産の主要なインクはほとんど手に入ります。
店を抜けると、裏は駐車場になっています。
こういう立体的な構造が個人的にわくわくして好きだったりします。
店にもどって二階奥。
昔は喫茶店で、いまはフリースペースに。
自習したり、購入した本や文具をすぐに読んだり使ったり。
ここで机に向かっていて「あの本・文具が必要!」となったら、amazonよりも早く手に入ります。
山形の文具ファン有志が集う「山形文房具会」の会合も開かれました。
おまけ
喫茶店の名残の元キッチン。
ここでOnlineStore用の商品写真を撮っているのですが、
右側に写っている扉がちゃんと閉まりません……。
フリースペースご利用のお客さまのお邪魔にならないように撮影しています。
以上、いかがだったでしょうか。
ご興味もたれましたら、ぜひ八文字屋本店に。
お待ちしております!
(文・写真 ナガオカ)