コンテンツにスキップ

金曜日の文具(第70回/ラミーのサファリ"漢字ニブ")

話題の「サファリ 漢字ニブ」が入荷しました。

「サファリ」は、ドイツの筆記具メーカー・ラミーのポピュラーな万年筆。毎年限定モデルを販売していますが、今年は漢字の書きやすさに特化した新しいペン先(ニブ)が登場。

デザイン性の高さに定評のある西洋ブランドが、東洋の文字である漢字の筆記をフィーチャーした万年筆を開発した、ということで発売前より万年筆ユーザーをざわつかせていました。

中国のラミーの代理店が監修したという特殊形状のペン先。従来品に比べて、先端を細長くえぐることで柔軟性を高めているため、”とめ””はね””はらい”が表現しやすい構造とのこと。

すぐにわかるほど書きやすいです。が、通常のペン先と書き味や書いた文字が大きく異なるかというと・・・。

筆圧をくわえるとまた違ってくるという話でしたので試してみると、確かに適度にしなり、そこまでダイナミックではないですが、強弱がついたり、縦と横で線幅が微妙に変わったりしてくる感じがします。

この漢字は、どこに力を入れて、どこは抜いて書くのか。いろいろ試しながら書いているうちに、自然と文字に対してそういう意識が向いてきます。

丁寧にゆっくりと書きながら、漢字という自分たちの文字を再発見するのも楽しいかもしれません。見た目も、日の丸を彷彿とさせるホワイト×レッドのボディに、黒いペン先のコントラストが渋い一品です。

 

safari white red clip 万年筆 漢字ニブ

¥6,600

(文・写真 ナガオカ)

前の記事 金曜日の文具(第71回/デルフォニックスのシーグラスロルバーン)
次の記事 金曜日の文具(第69回/ジェルジェルツーコーヒーの”SA.RA.SA.RA”ガラスペン)