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金曜日の文具(第18回/松本金型の魔法のつめけずり)

こんにちは。

銀山スノーグレー・ガラスペン”DEEP”空ノムコウ・ガラスペンともに、大変ありがたいごとに初回販売分が完売しました。

どちらも限定品ではなく、再入荷予定です。

万年筆やほかのガラスペンよりは早いペースで再販できると思いますので、通販ご希望の方は少しだけお待ちいただければ幸いです。

(趣味文最新号にも載っています!よろしければぜひご一読ください。→趣味の文具箱 2021年10月号 Vol.59


そして今回ご紹介するのはこちら。

新感覚の爪ケア商品「魔法のつめけずり」です。

各種メディアやSNSなどでも「これがあればもう爪切りはいらないかも!」と話題になっています。


キャップとクリップつきで、見た目はポップなペン型のデザイン。

キャップを開けると、アールな凹型の溝にある「くの字型」形状の300枚の刃が顔を出します。

このやすり部分に爪先を当ててゴシゴシこするだけ。

もし、刃の上を爪がすべるだけで「あれ?あまり削れてなくない?」と感じたときは、ちょっと当て方を変えてみてください。

どの角度からでも削ることができるように作られているようですが、やはり刃との接触の仕方によって削り具合に差が生まれます。

また、爪の長さや部位、その人の爪の形によっても変わってくるので、ゴシゴシこすりながら手ごたえが感じられる角度を探ってみてください。

個人的には、横ではなく指にフィットさせるように縦に当て、つめけずりではなく指の方を動かして使うのがオススメです。


そしてこのつめけずりの優れているポイントは、削りカスが飛び散らないところにあります。

やすり部分に微細な穴が空いていて、ちょうど大根おろし器のようになっています。

爪が大根おろし器でおろされて中に格納されていく感じでおもしろいです。

 

削りかすは本体のお尻から取り出せます。

(粉が降ってきますので必ず逆さにしてください。ひっくり返さず開けてあたりを粉まみれにした粗忽者は私くらいかと思いますが……)

最初にちょっと使ってみたとき、思った以上にどっさり溜まっていて意表を突かれました。


爪切りと違って、手元を見なくとも大丈夫なため、片手間に爪の処理ができてしまう点も重宝しています。

たとえば、食後にテレビを観ながらこれで爪をゴシゴシ。

削りカスは勝手に本体内部に収まりますし、爪先と刃を面直にして扱えば、削りすぎて深爪してしまう恐れもありません。

誤って皮膚をこすってもまったく傷がつかない刃なので安心です。


使用後は水で丸洗いできるので手入れもかんたん。

 

ポーチなどの小物入れに収めてもいいですし、クリップつきなので筆記具のように裾かなにかに挟んでも携帯できます。

不衛生なイメージがなく、実際に爪の破片や粉が飛散したりもしないので、出先などでも気になった時にさっとお使いいただけます。


製造元は松本金型。もともと自動車の内装など、プラスチック部品の金型を中心に製造している会社です。

近年は、本業で培った精密な金型技術を応用して、耳かきや舌ブラシといった新発想のケア用雑貨を販売中。

 

社長の右腕として、商品開発から販売までを一手に担っている担当者の方に話をうかがったところ、リーマンショックが自動車業界を直撃、金型の発注がなくなり、打開策として浮いたリソースを創業以来の目標であった自社製品開発に投入することになったそうです。

 

「魔法のつめけずり」が生まれた最初のきっかけは、40年前、「爪切りの先端にカバーをつければ、飛び散りを防げるのにな~」と思っていたら、他のメーカーがまさにそのカバーつきを出したことが印象に残っていたとのこと。

 

一般の爪切りでは他社と勝負ができないので、「削るつめきり」としての開発が始まりました。企画の当初から、爪粉は出さないことを念頭に、大根おろしの原理でのスタート。

 

こだわりは刃。職人が1つ1つを丁寧に製作しています。

ステンレスの板に0.2㎜の長孔を空けただけの先行製品は、爪の引っ掛かりが強く、「手応えがあってよく削れた感じがする」と男性には好評でしたが、「滑らかに削りたい」という女性には不人気でした。

穴の直径を細密化した0.03㎜の「くの字形」の刃にするなど、2年くらい何度も試行錯誤を重ねて改善

その過程で、刃の形状もV型からU形になり、優しいイメージの仕上がりに。

大手企業が開発する製品は、開発期間を設け、時期が来れば改良を打ち切りますが、松本金型では現在も新しい課題が出てくるたびに改善点を追求しています。

職人の試行錯誤が詰まった、ちょっとした魔法の体験を、ぜひいかがでしょうか。


八文字屋本店・MINiPLA七日町店・OnlineStoreで取扱い中です。

魔法のつめけずり

¥880

 

(文・写真 ナガオカ)

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