金曜日の文具(第65回/NE6 TOHOKU BUNGU LAB.の東北、旅する祭りインク)
全国各地で3年ぶりの夏祭りが開催されていますね。
山形の夏の風物詩「花笠まつり」も、ちょうど今日から3日間、規模を縮小しながらも、感染症対策を徹底して催されるとのこと。
八文字屋本店前の七日町通りでも、音頭に合わせて紅花飾りの笠を手にした踊り手たちが群舞するパレードが行われます。
2年前、八文字屋が参加する東北の文房具店のグループ「NE6 TOHOKU BUNGU LAB.」で、祭りをテーマにしたインクを発売しました。
東北、旅する祭りインク
¥9,900
東北各県を代表する祭りの光景を、1県それぞれ1色ずつ詰め合わせたセット。
華やかな行列、艶やかな衣装、人や出店の賑わい、幻想的な演出。そういう祭り特有の景色を想起させる6色が、色かぶりなくバランスよく収まっています。
企画時、モチーフとなる「山形の祭り」として当店が推したのが「花笠まつり」でした。
オリジナルインクはモチーフのどの部分を切るとるのかにいつも試行錯誤しますが、この時は「群衆の掛け声と太い太鼓の音が高らかに響き渡る夏の夜空」を表現。
引き締まった紺色の中に、祭りの灯や装飾を感じさせる、うっすらとした赤が顔を出す時もあります。普段使いのブルーブラックインクとしてもおすすめです。
まだまだ予断を許さない状況が続いており、人出のある場所や遠方の観光地に行きづらさを感じるきらいもあるかと思います。ご自宅で祭り気分を楽しみたいという方にも寄り添える、東北の文房具店でしか買えないインクセットです。
(「花笠まつり」前日の夜の七日町通り。)
(文・写真 ナガオカ)