金曜日の文具(第14回/SEEDのほるナビ)
こんにちは。
今日はSEED(シード)の「ほるナビスタートセット」をご紹介します。
けしごむスタンプってご存知でしょうか?
その名のとおり、消しゴムを刃物で彫って、インクをつけて捺すというものです。
消しゴムを使った版画ですね。
手紙やノートをデコレーションしたり、インクの色味本なんかに使っている方もいるかと思います。
消しゴムはんことも呼ばれてますが、ここではシードの表記に従います。
こちらのスタートセットは初めての方におすすめのキットです。
これだけでけしごむスタンプが作れる道具が一式そろっています。
内容物は、
①はがきサイズの消しゴム(A6)
②彫刻刀(汎用性のある三角刀)
③ねりけし(彫りクズなどの掃除用)
④トレーシングペーパー
⑤布用インク2種(赤・茶)
⑥図案&説明書
実はスタッフも、mizutamaさんの消しゴムはんこ本は読みましたが、
制作自体はまったくの初心者です。
彫刻刀なんて小学校以来握ってません……。
ただ、当時の夏休みの工作でスタンプを自作したおぼろげな記憶を唐突に思い出しまして。
お子さまの夏休みの自由課題などにもおもしろいのではなかろうかと、今回ご紹介する次第です。
(親バカなので、ちゃんと全盛期の遺物が実家に残ってました……。これの素材はゴム。男の子趣味全開すぎるので、今日はもう少しかわいい図柄にチャレンジしてみます)
1. まず、消しゴム表面の粉をねりけしで取っていきます。
消しゴムの表面には、パッケージの袋に張りつかないように、摩擦防止の粉が付着してますので、使う範囲の分だけこれを取りのぞきます。
ほるナビの消しゴムは色が二層構造になっており、どこを彫ったのか一目瞭然の仕様になっています。
説明書に図案も用意されてますので、今回はこれを使いたいと思います。
2. トレーシングペーパーを図案に重ねて、鉛筆でなぞります。
写すときに小さくねりけしを挟んでおくと、ずれにくいそうです。
やってみてわかりましたが、鉛筆ならよく削って尖らせたほういいです。輪郭線が太いと彫るときに悩みます。
あまりきれいになぞれなくてこの段階からして不安しかありません。
3. 図案を写した面を消しゴムに当て、トレーシングペーパーの上から爪や硬いもので(わりと念入りに)こすって転写。
時々トレーシングペーパーをめくって、写し残しがないか確認します。
4. カッターなどで切り離して、いよいよ彫る作業に入ります。
5. 図柄の輪郭の外側を削り取るように彫っていきます。
彫刻刀ではなく、消しゴムの方を手で回しながら掘り進めていくのがよさそうです。
精神統一しすぎて撮影する余裕がなかったため、彫っているカットはありません。
(努力はしました。が、これは……)
6. 余分な余白を切り落とします。
7. 残った部分は側面から刃を水平に入れて取りのぞきます。
表面を剥がしとる感じです。
8. 完成……?
消しゴムをかけてきれいにしました。
目の部分が黒いのは、鉛筆を突っ込んでぐりぐり掘り回したからです。
試し押し。
所用時間は20〜30分くらいでしょうか。
細い線や曲線をなめらかに彫るのが予想以上に難しく、いろいろと課題が残る制作になってしまいましたが、童心に帰ったようでとても楽しかったです。
素材がやわらかいのでサクサク進みますし、リーズナブルなお値段なので、まずお試しで初めてみたいという方にもオススメ。
スタートセットのほか、mizutamaさん書き下ろしの図案がついたコラボセットや専用ケース、刃物を使わないで作れるお子さま向けのキットなどもございます。
八文字屋店頭とOnlineStoreで取り扱い中です!