コンテンツにスキップ

金曜日の文具(第21回/セーラー万年筆の世界のTea time)

セーラー万年筆から新しいコンセプトの限定筆記具が入荷しました!

テーマは「世界のTea time」。

世界の伝統的なお茶文化をモチーフにした新シリーズです。

 

#1 フィーカ

第1弾は、スウェーデンのティータイムをイメージした「フィーカ」。

「フィーカ」とは、スウェーデンの生活習慣であるティーブレイクを指す言葉。

伝統的には、コーヒーといっしょに、シナモンロールやハロングロットル(ラズベリージャムがのったクッキー)などの甘い焼き菓子をいただくのが定番。

名前もスウェーデン語の「kaffi(コーヒー)」 に由来します。

 

本日ご紹介するのは、万年筆3種類とボトルインクです。


カップ&ソーサー

北欧のアンティーク食器やインテリアによく見られる青色の万年筆。

パール入りの軸とキャップは色の濃淡が異なるのが特徴で、白地に青い模様が描かれたカップ&ソーサーを表現しています。

アクセントにもなっている天冠の錨マーク部分は茶色。カップにコーヒーが注がれている様子をイメージしたとのこと。

世界のティータイム 万年筆 フィーカ カップ&ソーサー限定2,000本)

価格:30,800円(税込)

ペン先:21金・大型

字幅:MF、M 


こちらはKOP(The King of Pen)モデルもあります(画像・下)。

セーラー万年筆の中でもっとも大きい「超大型・21金」のペン先がついた極太モデル

(画像・右)。

 

デザイン面での特徴は、ローレット加工が施されたキャップリングと、

コンバーター(とカートリッジ)を接続する部分に設けられたインク窓。

私は男性にしては手が小さいので、この大型ボディのずっしりとした存在感と重量感には少し気おくれしてしまうのですが、

ペン先が大きい分だけ柔らかくよくしなり、見た目に反して、力を抜いて気持ちよくペンを走らせることができます。

また、こういう柔らかでお洒落な色合いのKOPモデルというのもおもしろいと思います。

世界のティータイム KOP万年筆 フィーカ カップ&ソーサー(限定400本)

価格:75,900円(税込)

ペン先:21 金・超大型

字幅:M


ハロングロットル

ハロングロットルとは、ラスベリージャムがのった丸いクッキー。

「ラズベリー(ハロン)の洞窟(グロットル)」という名前のとおり、穴のような形をしたスウェーデン定番の焼菓子です。

ボディーの赤色はこのラズベリージャムをイメージしています。

ジャムの奥行きのある透明感と艶感を出すために、軸とキャップに透明度の異なる樹脂を使用し、メタシャイン(細かなガラスの粒子)を散りばめているとのこと。

まさしくハロングロットルがちょこんと乗っているような天冠のデザインもかわいいです。

世界のティータイム スリム万年筆フィーカ ハロングロットル(限定1,500本)

価格:17,600円(税込)

ペン先:14金・中型

字幅:MFM 


フィーカ(ボトルインク)

語源になったとされるコーヒーをイメージしています。

茶色なので普段使いもしやすく、まろやかな色味が魅力です。

箔押しのパッケージもお洒落ですね。

世界のティータイム 万年筆用ボトルインク フィーカ(限定3,000個)

価格:1,320円(税込)

容量:20ml


ペンとインクを合わせて、飲みものだけでなく、茶器やお菓子などを含めた、その国の喫茶文化そのものを感じられるシリーズです。

世界観が文具に落とし込まれているところなど、純喫茶モチーフのレトロ文具などとどこか呼応しつつも、異国の優雅な趣きも表現されています。

「世界のTea time」「#1 フィーカ」と謳っていますので、次はどこの国だろうと今後の展開を考えるのも楽しいです。

すべて限定生産ですのでお買い逃しなく!

八文字屋本店・OnlineStoreで取扱い中です。

 

(文・写真 ナガオカ)

前の記事 金曜日の文具(第33回/武田健の『はじめてのガラスペン』)