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かおりん/手帳クリエイター「夢は本を出すこと。“好き”を貫く私のスタイル」

万年筆を愛する方に、その出会いと魅力についてお話していただく「Life&Pen」。第34回は、手帳クリエイターのかおりんさんです。

職業:手帳クリエイター
保有万年筆数:26本

 

時間があれば、いつでも手帳を書いています

ーーーかおりんさんの主軸は、手帳のライフログ発信かと思うのですが、始めたきっかけを教えて下さい。

「2017年ですね。結婚して仕事を辞めたタイミングで始めました。正確には2016年の秋に『ほぼ日手帳』に出会って、2017年からスタートさせています」

ーーー最初からInstagramでの発信を目的に購入されたんですか?

「そういうつもりでもなかったんですよ。Instagramでたまたま手帳を公開されている方を見つけて、そういえば自分も文房具が好きだった!と思い出しました。その方たちが『#ほぼ日』というハッシュタグをつけていらしたのを見て、気になって同じものを購入したんです。夫からは三日坊主だろうと言われていたんですが(笑)そこから始めて今に至ります」

ーーーそれ以前から日記を書く習慣があったんですか?

「アナログで育った世代なので、高校生のときもノートの片隅に日記のようなものを書いていました。その後にインターネットが普及して、自分でホームページやブログを作るのが流行っていって。私は『魔法のiらんど』で日記をつけていました」

ーーー懐かしいですね!2017年だと、今ほどライフログを発信されている方は多くはなかったですよね。

「コロナ禍で一気に増えているイメージがあるので、私が始めた頃はブーム初期かもしれません。今は、いろんな形で手帳の発信をされている方がいるので、コラージュなども様々な手法がありますよね」

ーーーかおりんさんはマスキングテープを使ったコラージュが素敵ですよね。

「ペンも好きですが、文房具はマスキングテープから集めだしたのもあるので、1番多く持っています。マスキングテープ用の下地ペンと出会ってからは、よりマスキングテープが使いやすくなりました。『ジカケル』という商品なんですが、マスキングテープの上に塗ると、普通の水性ペンでも書けるようになるんですよ」

ーーーそれはかなり使えますね!マスキングテープって無限に増えますよね(笑)。

「本当そうですよね。こんなに持っていて何に使うんだって思いますよね(笑)。それこそ文房具を集め始めたばかりのときには、気に入ったら全種類揃えたりしていたんですけど、今はだいぶ厳選して購入するようになりました。手帳も無限に買っている時期があったんですよ」

ーーー今は何冊ぐらい使用されているんですか?

「ほぼ日の1日1ページを使うシリーズは、オリジナルとカズンのサイズを使っています。weeksとONEPIECEのコラボモデルもあります。バレットジャーナル用(その日の予定やタスクを書き込むこと)に『ロイヒトトゥルム』のノートを使っていて、それ以外にもノートが数冊あり、全部で6冊ぐらいでしょうか。1年で1冊使うのは、ほぼ日手帳ですね」

ーーー使い分けはどうされているんですか?

「Instagramで発信しているのは、主に1日1ページのものです。サイズが大きいので、持ち運びというより家でじっくり書くようにしています。食べたもの、歩数、天気や見た動画など、そういう1日のすべてを書き記しています。そこから派生して、ひとつのことに集中して書くときにはweeksを使っています。いつどこで、何を書いてもいい用のノートは『ロルバーン』。これは朝書いたり、夜書いたり、どんなタイミングでも思ったことをガーッと書いておきます。割と時間さえあれば、どれかに何かを書いていますね」

ーーー1日の終わりにその日あったことを書くという感じでもないんですね!

「そうですね。忘れちゃう前に書いておきます。けっこう忘れっぽいので、写真でも残しておきますが、思ったことは書き留めておかないと、忘れちゃいますからね。書くことで自分の内面を出すのはとてもいいことだと思っていて。思っていることを口に出すのは苦手なんですけど、手帳に細かく書くのは苦じゃないんです」

ほぼ日×万年筆の使い心地に感動

ーーーほぼ日手帳を書かれるときに、万年筆を愛用されているんですよね。

「太字や細かい文字のときには、別のペンも使っていますが、日記部分は万年筆を使っています。万年筆に出会ってからは、ずっとそうです」

ーーー手帳と万年筆の出会いは、同時期なんですか?

「いえ万年筆は少し後になります。最初は万年筆の敷居が高かったのと、間違えたら嫌だという思いがあって、フリクションを使っていました。手帳繋がりで仲良くなった方から『PILOT/kakuno』をプレゼントしていただいたのをきっかけに使い始めました。付属のカートリッジで書いていたんですが、その後、世の中にインクブームがやってきて、私も気になり始めてコンバーターを買ってみたんです」

ーーー初めて買ったインクは、なんでしたか?

「エルバンのミニインクだったと思います。サイズも小さいし、これなら試せると思って。それで少しずつ使い方を勉強しました。その流れで他のインクも調べていて、静岡にある文具館コバヤシの『静岡苺』のかわいさに一目惚れ。『文具女子博#インク沼』の第一回開催に行きました。ただ、お目当てのインクには出会えなくて別のインクを買ったんですけどね。そのときに八文字屋の『くらげアクアリウム』も購入したんですよ。くらげが好きなのと、色が素敵で即購入しました!あの時期は、インクにドハマリしていたので、いろんな場面でたくさん買っていました」

ーーー購入されたインクは、kakunoで使われていたんですか?

「最初はそうだったんですが、インクを使いたいから万年筆も増えますよね(笑)。kakunoのように安価な万年筆を数本購入して、インク遊びを楽しんでいました」

ーーーまさにインク沼、という感じですね!投稿を拝見すると、セーラーの万年筆も愛用されているようですよね。

「ほぼ日手帳を書くときに使っている『セーラー/プロフィット スタンダード21』は、実はふるさと納税の返礼品なんです。夫にお願いして納税してもらいました。私がほぼ日を書くときに万年筆を使っている理由は、やはり紙との相性。サラサラっとした書き心地がたまらないですよね。ほぼ日は、月を示す文字の色が毎月変わるのですが、それに合わせたインクに入れ替えて使っています。例えば12月は、赤っぽい色だったので、セーラーの『ハマチのちあいの美しさ』にしました。お酒好きの私に友人がプレゼントしてくれたものなんです。おもしろいネーミングですよね。こういうセンスもインクの楽しいところです」

「好き」が日々を彩っています

ーーー手帳のレイアウトやInstagramの投稿の仕方など、すごく素敵に仕上げていらっしゃいますが、デザインのお仕事もされているんですか?

「いえ経験はないです。子どもの頃から1人遊びが得意で、広告の裏に絵を描いたり、漫画家になりたい時期もありました。手帳を書き始めて、改めて自分はこういう手を動かすことが好きなんだって思いました。忘れていたわけじゃないけど、ルーツはここだった!って実感しています。写真の撮り方も、それをiPadで編集する作業も、手探りではありますが、どちらも楽しいんですよね。好きを詰め込んでいるのが、私の手帳のスタイルなんだと思います」

ーーー今後、新しいことにチャレンジする予定はありますか?

「夢は本を出すことです。漫画家になりたかったのも、自分の本が出したかったから。それが今に繋がっています。でも自分のスタイルは貫きたいので、『かわいい見せ方』だけにこだわらず、好きを発信していきたいです」

お気に入りの1本:セーラー/プロフィット21

ほぼ日手帳は、この万年筆で書いています。月ごとにインクの色を変えて使うのが私流。ホワイトの色味も気に入っています。

PROFILE

かおりん

手帳に綴ったライフログをInstagramで発信中。フォワー数3万人超え。大きさや書き方の違う複数の手帳を同時使用し、それぞれの使い方を公開している。ペン、マスキングテープ、はんこなど文房具も好き。

Instagram:@xkaoringramx



構成・文/中山夏美

 

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