インクをつける
1. ボトルインクに真上からペン先をひたして含ませます。デリケートなので、ボトルの縁や底などに当てないようご注意ください。溝の半分から2/3ほどをつけるのが目安。つけるインクの量で書いた感じが変わってくるのも楽しみのひとつです。
2. ペン先をやさしくボトルの縁でぬぐって余分なインクを落とします。
3. ペンは立てずに、少し寝かせ気味にして書いてください。ペン先の溝にインクをためる構造なので、インクがかすれてきたら、ペンを回すと別の溝からインクが流れます。
一度インクをつけるだけで、便箋1枚分ほど書き続けられます。ガラスペンを一時的に置く際は、転がらないようにペンレストや専用の箱をお使いください。
ペン先を洗浄する
1. 水の入った容器の中で軽く振り、インクを水で洗い流します。容器は、ペン先を傷つけないプラスチック製のコップがおすすめです。スポンジなどのクッションを底に入れるとより安心です。
2. やわらかい布、ティッシュなどで水気を拭き取ってください。濃い色のインクやラメインクの粒子が溝に残っている際は、筆や毛先の細い歯ブラシで丁寧にみがいて落としてください。
あわせて使いたい インクポット
ガラスペンでの筆記をもっと楽しく便利にするインクポット(ふたつきのガラス製容器)も人気です。
少量のインクをボトルからスポイトで移し、使わないときはふたをかぶせておけば、ほこりの混入やインクの蒸発を緩和できます。
作り手の創意に富んだユニークな形状のものが多く、机に置いてあったら気持ちが高揚し、ガラスペンを使う時間がより特別なものになるでしょう。
ガラスならではの書き心地を楽しんでいただけたら
ガラスペンは、水洗いするだけでかんたんにインクの色変えができる手軽さと、ガラス作家さんの世界観が反映された造形の美しさで、昨今とても人気の筆記具です。
割れやすいので取り扱いには慎重さが必要ですが、涼しげな見た目とひんやりとした質感、万年筆とはまた異なるガラスならではの爽快な書き心地を楽しんでいただければと思います。
多くがハンドメイドであり、一本一本書き味に個体差があります。OnlineStoreでは購入前の試筆はできませんが、その分、ペン先の調整依頼の問い合わせやアフターケアにも丁寧に対応させていただきます。
(八文字屋・東根智弘)